札幌軟石と同じく、凝灰岩の笏谷石。
今回ご縁があり福井県の青き石の魅力、北海道との繋がりを学ばせて頂きました。
笏谷石とは
デイサイト軽石火山礫凝灰岩で、福井県福井市の足羽山で採掘される石材 笏谷石(しゃくだにいし)
福井市・足羽山(あすわやま)で採掘された笏谷石(しゃくだにいし)は、
古墳時代には石棺に、築城時代には城の石垣や瓦に、
その後、家屋の建材として大変重宝されてきました。
独特の青味が特徴で、雨に濡れるとより一層、その青さが際立ち、模様が浮かび上がります。
1999年に採掘が終わり、福井の青い街並みは減少の一途を辿っています。https://asuwa.fukui.jp/about/ asuwa HP引用

きめ細かなこの石は優しい青緑色なのが特徴。
水に濡れると深い青色に変化しさらに魅力を発揮します。
1500年ほど前に発見され福井の美しい街並みを支えてきた石材です。
城壁、寺や狛犬、家屋の建材などに使用されてきましたが
1998年に採掘が終了され現在は採掘されていません。
アップサイクルプロジェクトasuwa
そんな貴重な笏谷石を知るきっかけとなったのが
先日、遥々福井から札幌へお越しくださったasuwaさんとの出会いでした。
笏谷石ブランド asuwa とは
老舗オフィス家具メーカー 井上金庫と
茶碗を作らないやきもの屋 廣部硬器によるアップサイクルプロジェクト
福井のアイデンティティを守り伝えるため
笏谷石を中心とした福井の自然資源を活用した商品展開を行っています。
建物の解体に立ち合い基礎等に使われていた笏谷石を回収
表札やコースター、壁面プレートなどに加工しています。

技術力、デザイン力を生かした壁面プレート。
スティック状にカットし燃焼温度によって焼き色を調整した笏谷石のグラデーションは
目を奪われる美しさがありました。
家の形をしたアロマストーンは
建材としても役割を受け継ぎながら揮発性の良さを生かして作られており
札幌軟石のかおるいえ(軟石や)と繋がるところがあり面白い出会いでした。
笏谷石と北海道
笏谷石は福井だけでなく北海道を含む全国各地で親しまれています。
そのルーツは 北前船 にあります。
江戸時代から明治時代にかけて日本海 海運で活躍した買い積みの廻船。
商品を預かって運送するのではなく
船主自らが商品を売買しながら各地を回り利益をあげていました。
当初は近江商人が主導権を握っていたが、後に船主が主体となって貿易を行うようになる。上りでは対馬海流に抗して、北陸以北の日本海沿岸諸港から下関を経由して瀬戸内海の大坂に向かう航路(下りはこの逆)及び、この航路を行きかう船のことである。西廻り航路(西廻海運)の通称でも知られ、航路は後に蝦夷地(北海道・樺太)にまで延長された。
畿内に至る水運を利用した物流・人流ルートには、古代から瀬戸内海を経由するものの他に、若狭湾で陸揚げして、琵琶湖を経由して淀川水系で難波津に至る内陸水運ルートも存在していた。この内陸水運ルートには、日本海側の若狭湾以北からの物流の他に、若狭湾以西から対馬海流に乗って来る物流も接続していた。この内陸水運ルート沿いの京都に室町幕府が開かれ、畿内が経済だけでなく政治的にも日本の中心地となった室町時代以降、若狭湾以北からの物流では内陸水運ルートが主流となった。
Wikipedia引用
福井で採掘された笏谷石は
船を安定させるための重しとして北前船の船底に積まれ
北海道まで運ばれてきました。
北海道ではその重しとしての役割を終え
昆布やニシンなどの海産物を積むために下されます。
ただの重しとは思えないこの美しき青い石は
北国の人々の心を奪い建材として商品となりました。
北海道でも松前藩主松前家墓所(歴代藩主のお墓)を始め
家屋の基礎や屋根の瓦を留める棟石などに活用されました。
寿都町の稲庭神社など各地で見られる青い狛犬も笏谷石で作らているものがあります。
この狛犬も北前船の時代に航海の無事や商売繁盛を祈って寄進されたものです。
(ちなみに札幌軟石の産出地、石山地区の石山神社の狛犬は札幌軟石製。
ついつい撫でたくなる可愛さです。)
北海道では札幌軟石と笏谷石、小樽軟石と笏谷石
などの組み合わせが見られることも多々。
小樽、函館、寿都や石狩 各地でこの青い石を探す旅
なんていうのも楽しそうですね。
まとめ

asuwaのみなさんと札幌軟石の採掘場を見学させて頂いた際にもなんと笏谷石を発見。
同じ凝灰岩でありながら色の違い
密度の違いをこうして実際に見比べることができ感動しました。
福井からお越しくださったasuwaの皆様
札幌軟石ツアーにご一緒くださった皆様
遠く離れた場所ではありながら
同じく地元の自然素材を大切に想う人々の熱い心を感じる1日となりました。
地球のために
未来のために
そんな大それた話はなかなかできませんが
これからもこの地の素材を知り、守っていきたいと思ったpepoでした。
※写真は許可を頂きasuwa Instagram、HPよりお借りしております。
笏谷石をより深く知りたい方はこちらから https://www.instagram.com/asuwa2025/