おしゃれなカフェに行ったとき
素敵な温泉旅館に泊まっととき
建物の趣やインテリアに思わずうっとり。
ため息がでることありませんか?
私は特に 壁 が気になるタイプ。
出かけ先では石のタイル、石造りの建物が目に留まります。

札幌市南区 旧石山郵便局 ぽすとかん
さて今日はそんな建築資材としても使われている 札幌軟石
pepoが作品に使用している素材 札幌軟石粉
についてお話します。
札幌軟石(さっぽろなんせき)とは?

札幌軟石とは?
貴重な資源「札幌軟石」と呼ばれる石は、4万年前に支笏カルデラ(支笏湖を形成した火山活動)で大規模な火砕流が発生した際、噴火物は周辺を広く覆いつくし、北は現在の札幌市南区にまで達しました、この火砕流の噴出物が高速で流下し固結したものが「支笏溶結凝灰岩(しこつようけつぎょうかいがん)」です。
採掘が開始されたのは明治7年頃からで、石材として加工しやすい為、明治中期から大正にかけ、建築資材としてさかんに使われました。開拓使は軟石の採石に力を入れましたが、それは軟石にが防火に強いという理由からだといわれます。
辻石材は、北海道の自然環境がもたらしてくれた貴重な資源、札幌軟石を採掘し加工できる、唯一の生産業者です。
約四万年前の火山活動をきっかけに長い時間をかけて
積み重なり、固まり、できた石。
その加工のしやすさや耐火性から、建築資材として
札幌周辺の発展に大きく貢献してきました。
現在はそのデザイン性にも注目され
カフェやショップ、一般住宅、ホテル装飾など
多様な用途で幅広く愛されています。
札幌の街を歩いてみるとこれも軟石、あれも軟石。
暮らしの中に溶け込んでいる石材です。
札幌軟石 という名前を知らずとも
目にしたことがある方は多いかと思います。
世界で唯一
札幌軟石を採石している辻石材工業株式会社
(施工例はこちらから)
端材の端材 札幌軟石粉(さっぽろなんせきこ)
そんな札幌軟石
現在採石しているのは1社のみ。
北海道遺産にも登録されている貴重な自然素材です。
が、自然資源であるからこそ
商品としての規定サイズに切り出すのが、とても難しい。
採石場でも毎日たくさんの端材が出ています。

その端材を活用してアロマストーンやアクセサリーを
製作している作家さんもおりますが
pepoではその加工の際に排出される石の粉
札幌軟石粉 (さっぽろなんせきこ)
端材の端材を活用しています。
子どもの頃、軽石でアスファルトに絵を描くと
手が粉だらけになった。
そんな経験はありませんか?
札幌軟石を削る、切る際にもたくさんの粉が出ます。
採石場、工房で廃棄に困っている
ゴミとして扱われていたこの粉ですが
ただ捨てる のは 「もったいない」
自然と、職人が織りなす
たくさんの時間を経て、やっと粉までいきついた
貴重な石の粉と言えるでしょう。

まとめ
札幌軟石粉とpepo
この貴重な自然素材を余すことなく大切にしたい
札幌で生まれ育った私だからこそ
できることが何かあるのでは
そこから始まったpepoの活動。
石の粉の質感や色味を生かしながら
アート作品、インテリア雑貨を制作しています。

pepoの作品が
札幌軟石の魅力
端材の可能性
を感じるきっかけになると嬉しいです。